中国ではネット弾圧強化でVPNの制限によるインターネット規制が厳しくなっています。
以前は使えていたVPNでも、規制が厳しくなり今まで利用できていたVPNサービスが使えなくなってきています。
今回は、中国でVPNを使う時の注意点と、中国で使えるVPNおすすめアプリを紹介します。
各VPNサービスの最新情報も反映しているので、中国でVPNを使う参考にしてください。
中国で使えるおすすめのVPNサービス
インターネット規制の厳しい中国で、安定して使えるVPNサービスを紹介します。
ExpressVPN

月額料金 | 8.32ドル/12ヶ月 9.99ドル/6カ月 12.95ドル/1カ月 |
接続デバイス数 | 5台 |
サーバー設置数 | 94ヵ国3000台以上 |
サポート | メール・チャット |
お試し期間 | 30日間返金保証 |
公式サイト | ExpressVPN |
ExpressVPNは、VPNサービスで高速通信が売りのVPNです。
規制の厳しい中国でも使えるように、日々アップデートを行っているのが特徴です。
セキュリティや通信速度を優先するなら、ExpressVPNがおすすめです。
現地の人たちに聞いてみたところ、ExpressVPNが安定するという口コミが多かったです。
30日間返金保証のキャンペーンを行っているので、まずは1カ月ほど接続状況を試してみるのがおすすめです。
日本語のサポートも以前より質が高くなっているので、中国でVPNを使うならおすすめのサービスです。
Millen VPN

月額料金 | 396円/月(2年プラン) 594円/月(1年プラン) 1,496円/月(1カ月プラン) |
接続デバイス数 | 10台 |
サーバー設置数 | 47ヵ国1300台以上 |
サポート | メール・チャット |
お試し期間 | 30日間返金保証 |
公式サイト | Millen VPN |
日本で電気通信事業を行なっているアズポケット株式会社が運営しているMillenVPNは、口コミは少ないですが中国からでもアクセス可能なVPNです。
2022年10月2日、MillenVPNより中国での通信について規制があったことが発表されました。NativeのVPNサーバーへの接続に規制が実施され、接続しにくい状況となっているそうです。
現在、MillenVPNではより規制の影響を受けにくい、OpenConnectという方式を使ったサービスを無料開始して中国で接続できる対応をしているようです。
AES-256とノーログポリシーなので、規制の厳しい中国でも安心して利用できます。
料金は少し高めですが、日本のサービスなので安心感を重視したい人におすすめできます。
スイカVPN

月額料金 | 998円/月(1カ月プラン) 953円/月(3ヶ月プラン) 899円/月(6カ月プラン) 853円/月(1年プラン) 799円/月(2年プラン) |
接続デバイス数 | 47台 |
サーバー設置数 | 世界45都市 |
サポート | メール |
お試し期間 | 30日間無料 |
公式サイト | スイカVPN |
インターネット規制が厳しい中国に強みがあるVPNサービスです。
接続端末数が多く、セキュリティなども安全なので中国での使用にお勧めです。
ただしYouTubeに関しては、再生が途中で切れるなどの口コミもありました。
お試し期間が30日間あるので、試して接続できなかったら解約も可能です。
スイカVPNは申込時に利用期間無料延長の特典があるので、以下のプロモーションコードを入力してください。
プロモーションコード: 9S6EP-1P0TE
UCSS

年額料金 | 108.00ドル~/12ヶ月 36.00ドル~/3カ月 |
接続デバイス数 | 3台 |
サーバー設置数 | 16ヵ国以上 |
サポート | メール |
お試し期間 | なし |
公式サイト | UCSS |
UCSSは、インターネット規制の厳しい中国でも使えるように最適化されているShadowsocks専用プロバイダーです。
ホームページは日本語にも対応しているので、英語が苦手な人でも問題なく使えます。
通信に関しては、WireGuardと同じAEADで保護されているのでセキュリティは安心です。
中国で利用しているユーザーからの評判も良く、VPNではありませんがおすすめとして紹介しました。
デメリットは通信量が多くなると料金の高くなることと無料お試し期間がないことですが、規制の厳しい中国全土で使えることを考えると妥当な料金ともいえます。
かべネコVPN
料金(通信量無制限プラン) | 880円/1カ月 2,340円/3カ月 3,480円/6カ月 5,760円/12ヵ月 |
接続アカウント数 | 4アカウント |
サーバー設置数 | 海外8都市 |
サポート | メール |
お試し期間 | 2週間の試用版 |
公式サイト | かべネコVPN |
日本企業が運営しているVPNで、SNSなどでも中国で繋がると評判のVPNサービスです。
中国のグレートファイアウォール対策もしていて、新方式「VLESS + vision」で最新のインターネット規制に対応しています。
2週間の試用版もあるので、短期旅行者などにもおすすめです。
Surfshark

月額料金 | 299円/2年 479円/1年 1,559円/1カ月 |
接続デバイス数 | 無制限 |
サーバー設置数 | 63ヵ国3200台以上 |
サポート | メール・チャット |
お試し期間 | 30日間返金保証 |
本拠地 | イギリス領ヴァージン諸島 |
トレント | 可能 |
暗号化 | AES-256 |
ノーログポリシー | ログを保持しない |
公式サイト | Surfshark |
安さが魅力のVPNですが、中国での接続テストも随時実施しているので評判は悪くありません。
繋がらないという口コミもありますが、利用者も多いので選択肢の一つとしておすすめです。
料金はかなり安いので、コスパを重視するなら検討してみてください。
セカイVPN

月額料金 | 1,100円/月 |
接続デバイス数 | 3台 |
サーバー設置数 | 不明 |
サポート | メール |
お試し期間 | 2か月無料 |
公式サイト | セカイVPN |
日本企業が運営しているVPNで、日本語対応が丁寧なのが評判です。
現在は中国から日本のサーバーには接続できず、アメリカのサーバー経由して使える口コミがあります。日本国内でしか視聴できないVODは視聴できない可能性があるので注意してください。
サーバー設置国が少なく設置数が不明ですが、中国で繋がっている実績があるので候補の一つとしておすすめです。
2か月の無料期間があるので、安定しているか試すのにも最適です。
熊猫VPN|中国人利用者も多いVPNサービス

月額料金 | 2.49ドル/12ヶ月 3.99ドル/6カ月 6.99ドル/3カ月 9.99ドル/1カ月 |
接続デバイス数 | 5台 |
サーバー設置数 | 80ヵ国3000台以上 |
サポート | メール |
お試し期間 | 7日間返金保証 |
公式サイト | 熊猫VPN |
実際に中国在住の方にすすめられたVPNで、中国では有名なVPNです。
現在、熊猫VPNは接続状態になるがインターネットが閲覧できない報告が入っております。安定していないようなので契約は注意してください。
中国ではVPNが接続できても、すぐに回線が封鎖されることが多いですが、熊猫VPNは使えるようです。
良之助VPN|中国での実績もあるVPNサービス

本拠地 | 日本 |
月額料金 | 190円/3日~(短期プラン) 950円/月~(ライトコース) 1,130円/月~(一般コース) 1,500円/月~(VIPプラン) |
同時接続台数 | 2~4台 |
サポート | 日本語対応可 |
返金保証 | 規制に基づく遮断の場合 |
良之助VPNは日本企業が運営しているVPNサービスで、日本語サポートが丁寧なことで中国での利用者もいます。
良之助VPNの中国での接続に関しては不安定になることもあるようです。
もし繋がらない時や不安定な時は、サポートに日本語連絡できるので安心です。
NordVPN

月額料金 | 460円/2年 570円/1年 1,370円/1カ月 |
接続デバイス数 | 6台 |
サーバー設置数 | 5400台以上 |
サポート | メール・チャット |
お試し期間 | 30日間無料トライアル |
公式サイト | NordVPN |
通信速度が速く、料金がリーズナブルなNordVPNは人気が高い大手VPNサービスです。
現在、NordVPNが繋がらないという現地の口コミもあります。安定していないようなので契約は注意してください。
品質は良いVPNなのですが、中国での利用では注意が必要です。
無料VPNは中国で使える?現状はかなり厳しい?
VPNには無料で利用できるものもあるのですが、中国においては多くの無料VPNは対策をされ使用できない状態になっています。
一部のサービスでは接続できることもありますが、中国政府が監視をしているためすぐにサービスが利用できなくなる可能性が高いです。
中国で使える無料VPNなどは、すぐに回線が封鎖されてしまうこともあるので注意しましょう。
基本的には中国のグレートファイアーウォールに随時対応をしている、有料VPNを使うことをおすすめします。
中国のVPN規制強化
2023年10月現在、大手VPNを中心に規制強化が強く接続できない状況が報告されています。
その理由は「グレートファイアーウォール」という仕組みにあります。
「グレートファイアーウォール」とは中国におけるネット検閲システムのこと。現在、中国ではインターネットの検閲システムが存在し、国民に対して中国共産党や政府にとって都合の悪い情報を閲覧できないようになっています。このシステムは「金盾(きんじゅん)」と呼ばれ、グレートウォール(万里の長城)をもじって、グレート・ファイアウォール(防火長城)と呼ばれています。
CyberSecurity.com
グレートファイアーウォールによって、日本でもお馴染みの以下のサービスへの接続が禁止されています。
- Yahoo!
- YouTube
- LINE
- Gmail
- TikTok
- Netflix
こうしたサービスを中国で利用する場合、信頼できるVPNを使う必要があります。
VPNを使えばグレートファイアーウォールに仮想トンネルを作り、国外のサービスにアクセスできるようになります。
本来はセキュリティ目的のVPNですが、中国のようなインターネット規制が厳しい国で利用する目的も増えています。
中国でVPNを使うのは違法行為?
中国でVPNを使うのはグレーゾーンという見解もあります。
ですが、中国では政府が認めたインターネットプロバイダ以外は許可されておらず、VPNサービスは中国政府の認可を受けていないため違法と考えられます。
中国の法律によると、VPNの使用は15,000元(25万円ほど)以下の罰金があるようです。
ただし検挙されているかというと、VPNが検挙の直接的な理由にはなっておらず、VPNを提供する法人が罰せられる可能性はあるようです。
これまでの例から考えると、中国でVPNを使う場合以下のことに注意する必要があります。
- SNSなどで不適切な書き込みをしない
- 無料VPNを使わない
中国でインターネットを見る場合、閲覧するサイトに気を付けましょう。
中国でVPNを使うなら2つ以上の候補を探すこと
今回、中国で使えるおすすめのVPNサーバーを紹介しました。
これ以外にも中国在住者に聞いた中国国内でダウンロードできるVPNもあるので紹介しておきます。
- biubiu加速器
- 火星加速器
- 老王加速器
- HomeCN-VPN
- VPN快滚
- 雷霆加速器
- 蚂蚁加速
- 鯨魚加速器
ただし中国政府の規制は厳しく、こうしたサービスも回線が閉鎖されることが頻繁にあるようです。
中国でVPNを使う場合、メインで使うものの他に、バックアップ的に使える候補の2段構えで利用している人が多かったです。
今回、紹介したVPNはグレートファイアーウォール対策をしているので、メインとサブ的な候補として参考にしてください。
ここ最近はMillenVPNが繋がりやすく、料金も長期割引で安いのでおすすめです。
どちらも30日間の返金保証があるので、まずはメインとサブの候補として検討してみてください。
中国のVPN事情Q&A
中国の最新VPN事情について、現地の日本人や中国人に回答をいただきました。